bigining of the end

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病院の入口には診断時刻の十分前に着いた。大きな国立の病院なのにちらほらとしか人の姿がなかった。平日の朝だからだろうか? 東京に珍しく雪が降っているからだろうか? まあ、そんなことはどうでもいい。人影が少なくとも、とにかくここは現実の世界だ。もうなにも心配することはない。 僕が病院の中へ入ろうとすると、突然、後ろから声を掛けられた。
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