bigining of the end

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君も自由になりたかったのか。半年くらい前から、ハジメの精神力は極端に衰えてきた。ハジメにとっては現実が空想で、空想が現実だった。悪い奴ではなかったが、どうしようもなく精神薄弱な奴だった。僕と充はあいつを守るために、どんどん強く成長していった。生きるためには他者を排除しなければならない時もあることを知っていた。だから僕と充に、自己の存在の自由を求める精神が芽生えるチャンスがあったのだろう。
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