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引き続き彼方side
目を開けると、見慣れない青白い光に照らされる。遠くの方では聞いたことのない音楽が大音量で流れているのが、離れていてもよく分かる。……冷静に状況を解析している場合ではないな。とりあえずここは何処だ?人間の気配が沢山するな。……気持ち悪い…………。しかも、酒の匂いまで。ああ、と言うことは酒場か。温室に入ったつもりだったのだか。いや、温室に入った直後、青い正体不明の光に連れ去られたんだったか。
まあ、いいか。←
「あの、大丈夫ですか?」
そんな事をグダグダ考えている内にいつの間にか人間が隣に座っていた。……ここは早めに立ち去った方が良さそうだな。しかし、ここを出て何処に行こうか?全く知らない場所だしな。行き先がない。どうしたものか。
「あのっ!」
また、無視をしていたな。……まあ、『人間』だから故意にやっても別にいいか。……仕方ない。変に付きまとわれるよりは、さっさと相手して帰って貰えばいいか。そう思い俺は声をかけてきた…面倒だな。人間Aでいいか。人間Aの方を向いた。すると、人間Aは目を見開いて次の瞬間、
「オッドアイ!…………悪魔の証。」
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