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と叫んだ。その人間Aの言葉を聞き一斉に周りが騒がしくなる。……まあ、俺としては『人間』として認識されるよりも『悪魔』と認識された方が気が楽だな。それは置いといてこの状況をどう打破しようか?なんだか『人間』達の間で俺をどうするか決めたみたいだしな。……ああ。誰か俺を助けてくれる優しい人はいないかな。←
《唐突にすみません。私は魔王様の秘書を務めさせていただいております、ユリウス=アルバーニと申します。魔王様の命により、貴方をこの場から誘か……コホン。救うように仰せつかっています。僭越ながらお名前を教えていただってもよろしいでしょうか?》
俺が現実逃避している間に突然頭の中に声が響いた。……声の種類?そうだな…小林裕介さんに近かったかな。……突然でビックリはしたがこの場所から連れ出してくれるのなら、どこにでも行こう。
《彼方だ。氷苑彼方。ありがとう。アルバーニさん。》
《彼方様ですか。とても良いお名前ですね。》
《……………ありがとう。》
《では、只今そちらに参りますので少々お待ち下さい。》
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