選ばれた者

11/19
前へ
/19ページ
次へ
 マドカが看板の所に行ってみると、横に路地があり、奥に店舗があった。  そのウインドーには、いくつかのスマホがあり、端に『0円』のスマホがあった。  彼女が入店すると、薄暗い店内に人影は皆無だった。 「あの……誰か……」  すると奥から、陰気そうな女店員が出てきた。  聞くと店員は、そのスマホを出してきて、 「ご覧のように、ボディの虹色が半分しかないんです。でも、性能は変りませんからご心配なく」  使えなくなったケータイをマドカが見せると、店員は預かり、奥へ入った。  マドカ少し不安を感じていた。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加