選ばれた者

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「あれ? 止まったようだ……」 「タクミ、私たちどうなるの?」 「そんな事、僕にも分からないよ」 すると、それぞれの頭の中で、誰かの声が…… 『諸君、私は神だ』 (えっ? 神って……あの、神様なのか……?) 『この太陽系を造り、この地球を造り、君たち人間を造った。そしてこの地球に送りこんだ。  この地球で、君たち人間が何をするか……観察するためだ。  しかし君たち人間は、この美しい地球を台無しにしようとしている。  いま諸君が見ている、この地球のように……。  だが、まだ間に合う。  これから五十年先を目標に、君たち六月十五日生まれの人間が先頭に立ち、それをやるんだ。  そのための特別な能力を与えよう。  今から五十年後を楽しみにしているぞ』  それぞれの体は、急速に地球へと吸い込まれていった。
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