選ばれた者

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 翌朝が訪れ……    朝日が、ホテルのまったく損傷のない部屋に入り始めた……  タクミとマドカは、それぞれのベッドで目を覚ました。 「あれ……? 夢だったのかな……? 酷(ひど)い地球の光景の……」 「それ、私も見たわよ」 「という事は……」 「夢じゃなかった……?」  その時、タクミのスマホが鳴った。出ると…… 『あー、もしもし、僕はニューヨークに住んでるジェフです。君と同じ六月十五日生まれだよ。これから共に頑張ろうぜ』  次に、マドカのスマホが鳴った。出ると…… 『えっと、もしもし、私はフランスに住んでるジェニファーです。あなたと同じ六月十五日生まれ。これからお互い頑張りましょうね』  タクミとマドカは、顔を見合わせた。
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