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タクミはアイスコーヒーを前にし……
マドカはトマトジュースを前にしていた。
「どうでもいいけど、誕生日が同じなのに、好みは違うんだもんな……」
アイスコーヒーを一口飲んだ。
「そこまで同じだったら、キモイでしょう……」
トマトジュースを一口飲んだ。
「確かに……」
「で、今年の誕生日も、いつもと同じ？」
「いや。今年は、ちょっと旅行でもしない？」
「ふーん……。いいけど……どこへ行くの？」
「あの、ほら、ダーツの旅ってあるじゃん」
「あー、テレビのアレ……どこの番組だったっけ……？」
「いや、それはどうでもいいんだけど。僕らも、それ、やってみない？」
「つまり、ダーツで行き先を決める訳ね？」
「そーそー。面白くない？」
「……別にいいけど……」
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