選ばれた者

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 それを見たマドカは、 「じゃ、決まりね」 「仕方ないな……。だけど、なんで……?」  タクミは、矢の先をまじまじと見た。 「で、いつ行くの?」  タクミはマドカの横に座り、 「とりあえず月末の予定」 「ホテルの手配なんかは、タクミがやってくれるのね?」 「もちろん。僕が言い出したことだからね」 「だけど日数がないから、大変かも……」 「とりあえず、同じホテルの同じ部屋でいいよな?」 「えー? ま、いいか……。何かしたら殺すから」 「ギョッ」 「あっ、名古屋って、お城があったよね?」 「うん。……多分……。ねー、そんなことより晩ご飯、何か作ってくれない?」 「うん。いいけど」
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