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はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ
勇樹は出口の扉を開けた。
キィー
やや錆び付いたような音が辺りに響いた。
何とか外に逃げ出した勇樹は、後ろを振り返った。
月明かりに照らされる影を数えた。
1.2…
1人足りない。
2人供膝に手を置き、うつむいて肩を揺らしているので、誰なのかわからない。
「なぁ、誰かが足りない。」
「えっ?」
2人は顔を上げた。
月明かりに照らされた顔は、翔太と奈々だった。
「理央がいない!」
「ホントだ!途中ではぐれちゃったのかな!」
「そういえばアイツ、足怪我してたよな!」
月明かりの中、3人は顔を見合わせた。
嫌な予感がする。
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