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僕らはいつでも半分っこ。 ちっちゃい時からそうだった。 「こうた、このお菓子半分あげる!」 「ありがとう。僕のも半分あげるよ!」 ゆうたと僕は生まれた時から一緒だった。 社会人になっても僕らは一緒に暮らしていた。 そんなある日ゆうたは彼女を連れてきた。 「こうた、紹介するよ。まなみだ」 「初めまして。聞いてはいたけど、やっぱりそっくりね」 「性格は僕の方が全然いい男さ。よろしくね、まなみさん」 ゆうたは笑いながら僕の頭を叩いた。 それから三人は夜まで語り明かした。 二人の出会いや、僕らの思い出話。 一夜で三人の仲はぐっと縮まった気がした。 気が付けば窓から太陽の光が僅かに差し込んでいる。 「楽しかったわ。またね、こうたくん」 「僕もだよ。じゃあね」 「駅まで送ってくよ」 ありがとう、と彼女は言って二人は玄関を後にした。 さっきまで三人で騒いでいた部屋に一人でいるとなんだかとても虚しい気持ちになる。 二人が結婚したら僕はひとりぼっちなのかな・・・。 昇りゆく太陽の光に包まれながらこうたは眠りに落ちた。
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