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目を覚ますと少し日が暮れ始めていた。 「起きたか、こうた」 「ゆうた、帰ってたんだね。気がつかなかった。まなみさんいい人だったね」 「あぁ。・・・安心しな。こうたをひとりぼっちになんかさせないよ」 こうたは時折こんな風に僕の気持ちを言わなくても理解する時がある。 「やっぱりゆうたにはお見通しだね。でもいいんだよ。ゆうたが幸せになってくれれば」 「・・・。」 「ゆうた?」 返事がない。 あれ? 何か違和感を感じた。 すると何か腐ったような鼻につく匂いがした。 「なんか、臭わない?なんだろう・・・」 僕は体を起こし目をこすって部屋を見ると、暗くてよく見えなかったがゆうたの他に二人部屋にいるように見えた。 「ねえゆうた、誰かいるの?」 「・・・。」 相変わらず返事はない。 僕は立ち上がり部屋の電気をつけて再び部屋の見渡した。 「う、うわああーー!!ゆうた。こ、これ・・・」 そこには体を横に真っ二つに切断されたまなみの姿があった。 顔は青ざめ、口からは赤い筋が通っていた。 今朝まで元気にしていたのが嘘のようだ。 「ゆうた!僕が寝てる間に何があったの!?」 そこでゆうたの姿をはっきりと見た。 手には包丁を握り全身に血を浴びていた。 「こうた。俺たちはいつでも半分っこ、だろ?」 ゆうたは不気味にニヤリと笑った。 そうか、そうだね。 僕らはいつでも、半分っこ。
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