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白雪姫がお茶の用意をしている間、王妃はフェアリーゴッドマザーとその後ろにぴたりと隠れているもう一人の客人に声をかけた。
「今日は本当に寒いわね。お茶の用意ができるまで暖炉の前で温まるといいわ。それからコートを脱いだらここに掛けてちょうだい。お城ならメイドがいるのだけど、ここだと私達四人しかいないから悪いけどセルフサービスでお願い」
「もちろんだわ、王妃様。あぁ、それにしてもこの家は暖かいわねぇ。それにとってもいい匂い!」
フェアリーゴッドマザーはふくよかな身体を包む赤色のコートを脱ぎながら、目をつむり鼻をヒコヒコさせて、おいしそうなランチの匂いを楽しんでいる。
その動作が下品にならずコミカルに感じるのはゴッドマザーのキャラなのだろう。
王妃も白雪姫もそんな魔女の様子に思わずプッと吹き出した。
フェアリーゴッドマザーが鼻をヒコヒコとエアランチをするがゆえ、あっちへフラフラこっちへフラフラ。
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