第2章 白雪姫とシンデレラ

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『恋する乙女は無敵ンンンッグッ!!  フォーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!』 ____えっ!!!! 『私はフェアリー! 恋する乙女! 好きな食べ物ストロベリィ! フォーーーーーーッ! フェアリーまだまだ子供だけれどセクシーレディになる為に、メイクと魔法をがんばるポゥッ! フォーーーーーーーーーーッ!! 恥ずかしー!!!』 いい歳した老魔女の狂気のシャウトに、王妃は恥ずかしいのはこっちだよ! と声に出さずに突っ込みながら事態を把握しようとフル回転で考えた。 ____一体なにが起こってる? 魔法は? 呪文は? 割れたコップを花瓶にするんじゃなかったの? なぁ魔女よ、なぜに突然宴会芸……? って……もしかして……もしかして……これってまさかと思うが……これが魔女の呪文なのかーーーーー!? 突然の魔女のご乱心に度肝を抜かれた王妃だったが、よくよく見ればフェアリーゴッドマザーは心底申し訳なさそうな顔を真っ赤にさせて、懸命に宴会芸(呪文?)を続けてる。   ただのご乱心なら、露骨に引いてる王妃を前に延々あんな真似はできないはずだ。 妙にリズムのとれた戯言(呪文?)に合わせ、激しく巨体揺らしているのは、おそらくダンスをしているのだろう。     
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