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「みんなぁ! 用意できたよー!」
キッチンから白雪姫の声が明るく響いた。
テーブルの上にはたくさんの料理が並び、白雪姫がニコニコと手招きをしている。
ミニヒマワリの花束は黄金の花瓶に収まって、テーブルからも良く見えるようにとカウンターの上に飾られた。
「わぁ! ステキ! でもこんな大きな花瓶ウチにあったかしら?」
と、不思議そうに呟く白雪姫に王妃とフェアリーゴッドマザーは目を合わせニヤリと笑った。
「じゃあ、みんな席に着いて―。お母さんは私の隣! フェアリーゴッドマザーは向かいのこの席! それから……あれ? もう一人いらしたわよね? バタバタしてたし、自己紹介はランチの時にと思ってたけど……どこにいらっしゃるの……?」
白雪姫がキョロキョロと広くない小屋の中を見渡した。
フェアリーゴッドマザーは立ち上がり、
「シンデレラ? どこにいるの?」
と、呼びかける。
「シンデレラ……どこかで聞いた事のある名前だわ……」
王妃は首を傾げ考える……
シンデレラ……シンデレラ……シンデレラ……
「……こ、ここです。ごめんなさい……私、手伝いもしないで……」
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