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フェアリーゴッドマザーと呼ばれる老婦人は、真っ赤なマントをひるがえし優雅な動きで懐から杖を取り出した。
そして、
「初めまして、エラ。私は魔女のフェアリーゴッドマザー。あなた、お姉さんにドレスを譲って一人お留守番のつもりだったんだろうけど予定は変わったの。あなたのお母さんからの依頼で、舞踏会に行けるように今からあなたに魔法をかけてあげる。見てなさい、とびっきりキレイにしてあげるから! ただし、今から始まる魔法に決して驚いたり引いたりしないでちょうだい……じゃあ! 始めるわよ!」
声高らかにそう言ったのだ。
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