瑠璃の虚空にきみを想う
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「彼女は!?奈緒は何処に!?」 「彼女…って?誰かと一緒だったんですか?」 「奈緒!奈緒は!?」 「私がここに来た時には貴方しか…」 「…そんな!…何で!!…ああ…何てこった!僕は…奈緒を…」 巡査が僕の腰に巻かれたロープを手にした。 プツンと切れた先を弄ぶと僕をキッと見据えて声を落とす。 「…二人で海に?」 僕は激しくかぶりを振った。 涙が弧を描いて飛び散った。
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