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「慶松店長、車を貸してください!俺が行きます!」
どうも、西田は気合が入っていた。とても、配達に行きたいようだ。
「そんなにバイト料は出せないよ」
「いいです!」
そんなに美人であったのか。
でも、そんなに餃子を頼むのだから、一人ではないであろう。
「じゃあ、いいよ」
バイト料は、二時間上乗せということになった。
西田は、最近、彼女と別れた。
明るく面白い西田であったが、彼女には強さが足りないと言われたらしい。
確かに、西田には強引さは無かった。
「夜中に車を返しておきます」
生の餃子を持たせると、西田は嬉しそうに配達に行ってしまった。
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