第一章 森に埋めた思い出

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「そんなに、美人だったのか……」 「胸が大きくて、テーブルに乗せていたよ」  テーブルに乗せる胸を見たかった。  しかし、俺の部屋は一階であったが、西田が帰って来た気配が無かった。 何度も窓を開けて確認してしまったが、二時までには車は無かった。  朝、目が覚めると、西田が配達に使った車は庭に停めてあった。  慶松は店で仕込みをしている。 俺は休みであったが、慶松が仕上げた端末を配達に行こうとしていた。  車に積み込もうとしたが、車の鍵が見つからない。 いつもの置き場にないので、松吉の厨房に行ってみた。 「慶松、車の鍵がないけど」 「あれ、じゃ、西田が返すのを忘れているね」  慶松がスペアキーを探していた。
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