第1章

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朝、起きると食事の支度がしてあった。いつの間に…今、7時だ。不思議に思いながらも顔を洗って歯磨きをして着替えてから朝食を食べた。 「リョウ、10時にここを出るぞ。毎日10時に出発だ。これは決まりらしい。」 「うん。わかった。」 タッちゃんが見ているのは1日のスケジュール表だ。ご丁寧に壁に貼ってあった。それによると、今日の予定は10時に出て、お昼を食べに一度戻って来て、午後は2時にここを出る。そして帰宅は7時…。休憩は疲れたら、その都度、休む…。なるほど…臨機応変ね。 「リョウ、ほら、これを首から下げて見えるようにしておくらしい。」 タッちゃんが、差し出したのは…何か会社員が社員証を首から下げてるような感じの物でパスケースの大きさのプレートには象形文字のような…全く読めないが、何か書いてあるこれが準備する者の証で通行手形になるらしい。 「へえ、これを付けておけば俺達が準備する者だとわかるって事なんだ。」
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