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「あー、喉乾いた。何か飲みたいよー!」
机に伏せながら友達に駄々をこねてみる。
「ほら、これ半分やる」
そう言って私の幼馴染みがくれたそれは中身がまだ半分残っているペットボトルのお茶。
……これ、飲んだら……間接キス、じゃん。
小さい時には気にもならなかったことが、いつからこんなに意識するようになってしまったのだろう。
そりゃ、亮太は私の事何とも思ってないだろうからこんなこと平気かもしれないけどさ。
急に身長が伸びて、声だって低くなって……何だか私の知らない男の子みたいなのに、時々優しかったり、甘えてきたりして、さ……。
最近、亮太の傍に居るだけで何故だか緊張しちゃうんだ。
責任取ってよ。ばか。
……ただの幼馴染みに、間接キスさせるな。ばか。
……喜んじゃうじゃん。……ばか。
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