半分こ

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ある時、本を抱えた女の人が文字を見つめてうーんと唸っていました。 どうしたの、とわたしは聞きました。 女の人は答えます。 「ワタシはとても馬鹿なので、本が読めないんです」 なら、とわたしは女の人に提案しました。 なら、わたしの頭脳を半分こしましょう。 わたしが女の人に頭脳を半分あげると、馬鹿な女の人はたちまち賢い女の人になりました。 女の人は本をすらすら読んでにこにこ笑い、わたしにありがとうと言いました。 そして、賢くなった女の人は沢山の本を読んで、幸せに暮らしました。
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