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標本八「詩」より、「決別」
◆「決別」
わたしのやる気は三分毎になるアラーム。毎回煩わしく目を覚ますけど、本気になったことは一度もない。
幸せになってくれされすればそれでいいのに、何故か細かい小言が口から溢れて君を窒息させる。いつのまにか僕が振り向くたびに震えるようになった君を、抱きしめてもなにも変わらなかった。
成長痛じゃない、二度と癒えないと分かっている、傷跡を残す鈍痛が、心の柔らかいところを押していく。
落ち着いて、君の目を見、好きだよを飲み込み、ありがとうと言う。出来るはずだ。彼女を本当に、心の底から愛してるなら。
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