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星は、
損な商売だ。
普段は、みんな忙しくて空を眺める余裕なんてない。
でも、何か願いがあるときだけ見る。
そして好きに願いを言う。
それを文句も言わず聞いていてくれる。
文句も言わず…
「何も言わなくても、聞こえてる。だから、悪口なんて言っちゃダメなんだよ。叶えてくれないからって言ってもね。」
「さっきまで文句言ってたくせに。」
「そうだな。俺、矛盾してんじゃん。」
そう考えると笑えてくる。
「聞こえてるって知ってる人だけでも褒めてやらないと。星がいつかなくなっちゃう、かもね。」
そんなことは、おそらくないだろう。
「いつも綺麗に光ってくれて、ありがとう。」
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