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ハゲ二人が涙を光らせながら抱き合うという汚らしい光景に、みんなは頬が痛くなるほど笑い声を挙げる。
そこには、和気藹々としたいつもの光景が繰り広げられていた。
しばらく皆で笑い合った後、タイミングを見計らい、天飛がみんなに声をかけた。
「じゃ、そろそろ帰ろうや。いつまでも校門の前で固まってたら迷惑だろ」
その一言に、全員が頷き動き出す。
天飛と無言でその後ろに張り付く音無さんを先頭に、俺たちは校門をくぐっていった。
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