1択:人生には急に転機が訪れる

19/35
前へ
/40ページ
次へ
 ハゲ二人が涙を光らせながら抱き合うという汚らしい光景に、みんなは頬が痛くなるほど笑い声を挙げる。  そこには、和気藹々としたいつもの光景が繰り広げられていた。  しばらく皆で笑い合った後、タイミングを見計らい、天飛がみんなに声をかけた。 「じゃ、そろそろ帰ろうや。いつまでも校門の前で固まってたら迷惑だろ」  その一言に、全員が頷き動き出す。  天飛と無言でその後ろに張り付く音無さんを先頭に、俺たちは校門をくぐっていった。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加