1択:人生には急に転機が訪れる

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 しかし俺は、そこであえて、いつもの通り掘り下げる。 「うん、普通の話だな。それで、この話のオチは?」  それを受けた蕗野は、バツの悪そうに頬を人指し指で?きながら、話のオチを話す。 「だから、待っている間じろじろ見られていた僕が、その時だけはその人をじろじろ見ちゃって、気味悪がられたって話」  ……………………。  俺は苦笑した。 「お前、相変わらず話のセンスがおじさんだな『とおちゃん』」  そのあだ名を聞いた途端、蕗野は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。 「その言い方やめてくれよ。僕がだいぶ年を取ってるようじゃないか……」  蕗野は舌打ちしそうな勢いでそっぽを向く。
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