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妹と姉、どちらが優先?
亜麻菜「妹と姉、どちらが優先?」
坂東「姉だろ」
亜麻菜「そうよねぇ、これ、ほぼ、ばらばらだわ」
国立再生治療先端科学研究所、第66研究室、通称チームサイボーグ実験室。
坂東「あっ、三嶋室長、先に入りました」
亜麻菜「わたしも」
三嶋「気にしないで、いいよ。どう?」
坂東「3時間経ってます」
三嶋「じゃぁ、いけるな」
坂東「はい、第1回目ってことですね」
三嶋「よし、マニュアルどうりに。坂東君は、私と一緒に頭部を。損傷部分からスコープ進入。進行度合を見てI.O.H.S(インプット・アウトプット・ヒューマノイド・システムス)を。亜麻菜君は、そちら側で、よろしく」
亜麻菜「室長、別人でいいですか?妹、眠らせてます。どうしましょう」
坂東「うまれつき、わかってないんだから」
亜麻菜「あっ、そうですね、じゃぁ、思いっきり美人に」
三嶋「88%の進行、細胞活性は、維持している?」
坂東「僕のほうは、大丈夫です。酸素濃度も問題ありません」
亜麻菜「あたしも、人工骨格再生、人工筋肉、人工内蔵、進行エラーなしです」
坂東「I.O.H.S(インプット・アウトプット・ヒューマノイド・システムス)感覚器官映像をモニターに反映します。音声良好、触覚、味覚、臭覚良好。室長、視覚準備、O.Kです」
三嶋「よし、こちらと接続してみよう」
三嶋「どこだ?」
坂東「もうすこし、左、あっ、いきすぎ、そうです、そうそう」
亜麻菜「血圧、脈拍、体温良好です。各感覚器官、骨格、内蔵、筋肉、異常なしです」
坂東「成功ですか?」
三嶋「記憶チェックだ」
坂東「あっ、そうだ」
亜麻菜「I.O.H.S(インプット・アウトプット・ヒューマノイド・システムス)と記憶操作用コンピュータを接続します」
三嶋「妹が持っている姉は消すなよ。記憶の中だけで生かすから」
亜麻菜「はい」
亜麻菜「成功ですか?」
三嶋「たぶんね。3時間しか経ってないのがよかった。脳損傷は0.01%だった。戻れば、自然回復するだろう」
三嶋「大丈夫そうだ」
亜麻菜「あと1時間で意識が戻ります」
三嶋「君たち、いいか、よく聞け」
坂東「はい・・・?
亜麻菜「はい・・・?」
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