教授だって人間ですから。

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いつでも春は、別れの季節であると同時に出会いの季節でもあります。それは僕たちとある有名大学の学生にとっても変わり無い。 一身上の都合で名前を明かす事は出来ない。 それは教授の名誉を守る為でもあるからだ。 ただ言える事は、僕が大学三年生である事。 文系大学で日本史を専攻している事くらい。 そして、エブリスタをやっている事ぐらいだ。 僕の事など、これから話す事に比べれば比肩する事も出来ないくらい小さな事だ。 そのきっかけとなる出来事は、些細なモノ。 僕は遊び半分で「小説」とも呼べない代物……敢えて言葉にするなら「文章」を書いていた。 昔から何かを書く行為は少なからず好きだった。 特に興味を覚えたのは「歴史」に関する事だ。 今も史実に基づく仮説により、歴史的な発見が小説・漫画・テレビ等媒体を問わず、される。 面白くて、人間味があり、根拠がある場合は仮説の域を抜けて「有力説」ともなる。
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