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かつての日本人がそうであったように上の立場になればなるほど「私」を隠し「公」の振る舞いを、あたかも平然とそれでいて違和感を感じさせない程に………それはまるで芸術的な域で成し遂げる。
I田教授にとっての「公的振舞い」の筆頭に日本人の象徴である「天皇」をまず口にする。
「天皇・皇后陛下が愚痴を溢した事をかつて一度でも聞いた事があるか?
天皇陛下が神格視される理由の一つは、公と私で線引き出来ないくらいに立場を弁えておられる。
個人である「私」の自分よりも、まず優先的に「公」である国民の事を第一に考えておられる。
我々日本人は、そうした手本がいる国である」
其は天皇陛下に限った事ではなく、偉人も同じ。
言い方が悪いかも知れないが、「私」をまるで完全犯罪の証拠のように隠してきたからだ。
文献の少なさもあるが、出せない部分は封印し見せられる部分を見せている様は、正にミステリー。
歴史の研究は「謎解き」にも等しいよう。
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