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「加藤!俺のプリン知らない?」
さあ、加藤よ。君は何と答えるのか?
「プ、プリン?知らない?」
シラを切るつもりだな。だが加藤、今ので僕は君が嘘をついているというのことが分かったよ。
プリンのことを知らないと言った加藤は右人差し指で鼻を2回触った。そうこれこそが何よりの証拠だ。加藤は嘘をついているとき必ず鼻を2回触る。本人は気づいていないかもしれないが、僕は知っている。2年も一緒に生活しているのだから。
「嘘をつくな。僕が昨日買ってきたお高いプリンが何者かによって半分だけ食べられた状態で発見された。ちなみに僕は食べていない。さあ、どうしてだ?」
白状しろ~。白状するんだ加藤……
「知らねーよ。ねずみが食ったんじゃねーのか?」
加藤はまた鼻を2回触った。
嘘だね、そりゃ嘘だろうね。ねずみが冷蔵庫を開けて食べるはずないよね。しかもねずみの小さすぎる脳では、プリンを半分だけ残すという行動は出来ないはずだ……物を半分だけ残すという行動は、知能の高い人間だからできることなのである。
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