第1章

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「あ、そうだ。ウチ8時にバイト終わるんだけど、飲みに行かない?」 男からすれば嬉しい申し出だが、俺はあまり乗り気になれない 先の借金によって、恐怖症まではいかないが若干の女性不信にはなっているからだ 当分は恋愛などはする気にならない 体よく断ろうとしたが、彼女の喋りに遮られた 「勘違いしないでよ、お兄さんに恋愛感情はないからさ。知らない仲じゃないし奢ってもらおうかなって思っただけだから」 無邪気に笑いながら正直に言われて俺は苦笑いした
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