釣り好きの男

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 それから半時間後、二人はお開きにして帰ることにした。  しかし吉田は笑顔で、 「今日は河豚パーティーだぞ!」 「おいおい、間違っても自分で調理するなよ。ちゃんとした店で調理してもらうんだぞ」  松本は、繁華街に向けて車を出した。  半時間後、食堂街で吉田だけ降りた。  無論、河豚の調理をしてくれる店を探すためだ。  しかし、どの店で聞いても、「一万円」「二万円」といった調理代が必要だった。 (えー? こうなりぁ困ったな……)  学生のため、そんな金額は無理だった。 (仕方ない……自分で調理してやろう)  彼は、松本に気付かれないように帰宅すると、適当に用意して台所に立った。
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