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やがて吉田が気付くと、洞穴のような暗い地道で寝ていた。
そばを何人もの人影が通って行く。
全員、同じ方向に向っているようだ。
理由は分からないが全員しょんぼりしている。
白一食の着物の者が多いが、普段着の者もいた。
吉田自身も失神した時の普段着だった。
彼は起き上がると、他の者たちと同様の方向へ歩き出した。
なぜか、その方向へしか歩けないのだった。
はるか前方に人達が集まり何か見えていた。
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