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それは川のようだった。
「ひょっとして……あれが、三途(さんず)の川か……? オレは死んだのか……。やっぱり……」
やがて、皆が集まっている岸までたどり着いた。
その川は、なんともドス黒い異様な川だった。
少し向こうに桟橋(さんばし)があり、吉田の頭の中で、
『桟橋の方へ進め』
という、誰の声か分からない言葉が聞こえていた。
それと同時に、吉田の体は、他の者たちに続くように勝手に動いていった。
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