傷灯 - 消灯の時 -

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 だったら、彼女はまだ宇宙の何処かで生きているかもしれない。 僕は彼女の大好きな真っ暗闇の中、夜空を見上げた。 夜空に彼女の生還を願いながら。 そんな時、夜空に拡がる星たちがウインクした。 彼女はもしかしたら、太陽になったのかもしれない。 太陽は沈んでも、夜空を耀かせる。 彼女はその光で、星にウインクをさせたんだ。 また会える。 僕の元に還ってくる。 きっと。
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