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彼女に何故暗がりを愛するのか、尋ねたことがある。
「真っ暗なところには、想像の種がいっぱい落ちているの。
それを拾って育てるのが楽しいの!」
独特な答えだった。
それを聞いて、
ああ、彼女はやっぱり太陽なんだな、
そんな思いが頭芯をパッサと過っていった。
それに続き、僕にとって彼女の存在は必要不可欠であることを、思い新たに自覚した。
僕はずっと太陽を求めていたんだ。
彼女無くして、たぶん僕はずっと日の目を見ない種のままだったろう。
彼女との出逢いで、僕の世界はずいぶん拡がり発展した。
ほんのちょっぴり強引な彼女の積極さに、躊躇しながらも飛び込んだ先は、興味深いことばかりだった。
その積み重ねが、保守的価値観の僕を解き放っていった。
今では彼女が次にどう行動してくれるのか、待ち遠しく楽しみにしているほどなのだから。
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