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「怠い」
僕に戻ったら何時も起こる事。意識が戻るまでに人間の血が僕の体を満たしたのだけど、それでも目覚めは最悪と言っても過言ではない。
貧血気味。
体が重くて仕方がない。
だから僕はいつも地面に座り込んで回復を待つ。
人間の血が体を満たし、正常に循環しだすまでどこかで休む。
今回はちょうどコンクリートの壁があったので、背中を預けてふぅと息を着いた。
「三日月か」
切り取られた狭い空間で、狭い世界で、空と大きな星を見る。
ここなら何だか捕まえられそうな気がした。
僕もいつかアイツのように――――
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