11.ラブ・スタンバイ

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ジリジリ…。 距離を広げようとする女と、 縮めようとする男。 先程の喘ぎ声で、 きっと周囲にはバレているはず。 だがしかし、断るッ!! 立て膝でちゅぷちゅぷと自分の指を舐め、 まるで外科手術でもするかのように スタンバイしているナカダ氏。 その目を真正面から睨み、 脚をクロスさせて必死に抵抗する私。 「なあ、もう観念しろって」 「だ、だって絶対に聞かれてるもんッ。 私にも羞恥心くらいあるんですからねッ」 『だったらどうした』と彼は言う。 『これから毎日こうだぞ』とも。 「ていうかさ、 あいつら今まで俺の警護してたんだぞ。 どんだけの濡れ場を見たと思って…」 てん、てん、てん、からの、 カチコ~ン。 空気が凍った。 …いえ、分かってましたけどね。 ついこの前まで処女だった私とは違い、 そりゃもう華麗なる女性遍歴でしょうし。 わ、分かってるんですけどね。 「…リーナ?リナちゃん? もしかして妬いてんのか?」 返事代わりに 無言で彼の股間へと手を伸ばし、 見ようによってはチンアナゴに 見えないこともないソレをむんずと掴む。 「な、なに?一体どうした??」 「もうコレ、私以外に接触禁止です」
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