11.ラブ・スタンバイ

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う、ええっ?! それ、どうしても今じゃなきゃダメ?? 部屋には入ろうとせず、 襖のギリギリ手前で彼は正座し、 ひたすら私たちに問う。 「なあってば。 俺、レミちゃんに一目惚れしちゃったよ。 住む世界が違うのは分かってる。 でも、お前らみたいになれるかもだしさ。 今晩、彼女の部屋に忍び込んでもいいか」 首をふるふると横に振りながら 『ダメ、ダメ』と言っている私を、 ナカダ氏は喘いでいると勘違いし、 どこぞのAV男優みたく その指を激しく動かし出す。 そ、そうじゃなくて。 黄色がレミの部屋に夜這いするのが 「ああんッ、ダメ~」 「ここかッ?ここだな!よおし」 これほど激しい濡れ場を見せても、 黄色は驚くほど動じない。 むしろ更に熱く問い掛けてくる。 「カオルと俺じゃあ、どっちが好みかな。 ねえリナちゃん、教えてよ」 素晴らしい集中力で、 ナカダ氏は黄色を追い払うこともせず、 チンアナゴを私の秘部に擦りつけている。 「欲しいか、リナ。 欲しかったらそう言えよ? 『成道の〇〇〇を 私のXXXに挿れて下さい』って、 可愛くお願いしてみろッ」 責められ過ぎて遠のく意識。 ギリギリの状態で踏ん張り、 私は答えるのだ。 「どっちも好みじゃないと思う」と。
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