遭遇と独占欲

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「どうしてそんな契約をしたの?何かの取引?人事でまた色々偵察してるんでしょ」 「そんなところだね」 それきり香子からの質問を頑として無視すると、ようやく彼女は諦めたが、彼女の中では終わっていなかった。 後になり、香子にこの情報を漏らしたことが凶器となり、迷子を傷つけるとは、この時の僕は予想していなかった。 僕より香子の方がはるかにすべてを見通していたのだと思う。
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