これが君との最後なら

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それ以上考える前に、僕はすかさず短く別れの挨拶をした。 「ではまた」 彼女は作り笑顔で僕の目も見ず会釈すると、身を翻すようにして降りていった。 「ありがとうございました」 返事する間もなく閉められたドアの音が鋭く鼓膜に刺さる。
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