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わかっていても、もう後ろには退けない。
制御する自信がない──。
目を閉じて大きく息を吐き、シャツの首元のボタンをむしるように外す。
彼女の身体に唇を寄せ舌でなぞると、彼女の口から甘い声が漏れ出てくる。
柔らかく尖った先端を含むと、それはいっそう高くなった。
目を閉じても、たとえ耳を塞いでも、この鮮やかすぎる感触と感情は僕から消えてくれない。
この先も、ずっと。
“私に自信をください”
目の眩むような高まりの中で、先ほどの彼女の思い詰めた表情がよみがえった。
最初の夜の出来事、彼女の涙。
僕が彼女にしてやれることは──
「駄目だ……!」
突如、僕は呻き声とともに身体を引いた。
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