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彼女は青ざめた顔でまっすぐに僕を見つめ、ワンピースの小さな前ボタンを一つ外した。
二つ目、三つ目、四つ目。
息もできず見守る。
張りのない薄いワンピースの布地はしだいに左右に開き、白い肌とそれを包むレースがあらわになっていく。
他の男のために脱がないで。
止めるべきなのに欲しくてたまらないジレンマが僕を金縛りにする。
今すぐ立ち上がって服をかき合わせたいのに、少しでも彼女に触れたら、僕は逆の行動に走ってしまう。
その間も彼女の指は進む。
ウエストを越し、もう腰のあたりだ。
あと一つボタンを外せばワンピースははだけ、下半身を晒すだろう。
その時、彼女の指が止まった。
そして、僕を見つめていた目が耐えられないという表情を浮かべて閉じられた。
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