3458人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
11日か……。
もうすぐじゃないか。
焦げの渋味をお茶で流し込みながら頭の中でカレンダーをめくる。
奈都をどうする?
奈都は僕の部屋で寝ているので、部屋数は問題ない。
ただ、奈都の存在が弟から親に伝われば、事が大きくなるのは確実だ。
彼女が自宅に帰っても、浴室や家の至るところにある奈都アイテムで存在はばれる。
弟は鈍感だが、あの嫁はごまかせまい。
切れ者の義妹の顔を思い浮かべ、ややうんざりする。
最初のコメントを投稿しよう!