ずっと、僕の傍にいて

7/33
前へ
/33ページ
次へ
今は何時頃だろう……? 激しい息が収まると、首を持ち上げてヘッドボードの時刻表示を探した。 まだ快感が脳を支配して思考が霞んでいたが、時刻を目にした時は、さすがに自分に呆れた。 ちょっと夢中になりすぎたか。 あれから“じっくり焦らして導く次回”をそのまま続けてやったりしていたせいで、今、彼女は瀕死状態だ。 僕の緩んだ腕の下で、小さな背中はまだ荒い息が収まらないままシーツにぐったりと沈みこんでいる。 最初に達した時、彼女はそれまで経験がなかったらしく、自分の様に“みっともない”と半泣きになった。 でも、そこからはさらに火のついた僕のせいで、恥ずかしがっている余裕はなかったようだ。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3502人が本棚に入れています
本棚に追加