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大和の想い #3
暗く落されたライトの下、柔らかいスプリングのきいた広いベッドの海の上、俺は美姫を組み敷いていた。
何度も頭の中で妄想し、夢にまで見た光景が、今、自分の眼の前にあることが信じられない。
だが、ここにいる美姫は、妄想や夢の中のどんな美姫よりも綺麗だった。
マットレスに沈みこんだ華奢な躰。
まだ毛先の濡れた黒髪が顔の周りにバラバラと散らばり......
俺を見上げるその表情は不安と羞恥で頬が僅かに染まり、長い睫毛が濃い陰を落として揺れた。
くっそ、理性崩壊させる気かよ......
マジ、可愛過ぎだろ......
「美姫、好きだ......」
美姫を見つめ、その柔らかく艶のある唇を味わうように重ねる。
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