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「紫音ー、開けるぞ」
返事を待たずに風呂のドアを開けたら、湯船でうーんと伸びをしていた紫音が目を見開いて固まった。
「な、に。急に・・・」
「これ、伊織さんからあんたに」
光稀は手に持ってた小袋を振ってみせる。
「温泉の素だって。開けていいか?」
「え、いやちょっ・・・」
なに入ってきてんの、と紫音がごにょごにょ口ごもる。
紫音は神魔姿の光稀とは普通に話せないみたいで、ずっと挙動不審だ。
蓮が言うには、素直じゃないから神魔の光稀も好きだと認められないだけなんだとか。
(この反応って、要するに神魔の俺に照れちゃってるんだよな)
エッチしてるときの紫音がこんな感じだ。
してほしいくせに恥ずかしがって逃げたり抵抗してくるのとおんなじ。
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