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「ふ、ぁ・・・や、イヤ・・・」
(おお、いつもの『もっとして』のイヤ、だ)
「いや? やめてほしい?」
親指で先端の裏側をギュッと押したら、一際高い声が浴室に響いた。
「ひあっ、あー・・・っ」
先走りの透明な雫がぱたぱたっと滴り落ちる。
光稀は紫音が昇りつめる寸前で手をはなして、もう一度ささやきかけた。
「やめとく?」
「や、や・・・っ、言わせないで」
震える手が光稀の手首をつかんで下へと押してくる。
それなら、と遠慮なく張りつめたそこを掌におさめた。
「は、ぅ」
紫音が息を詰める。
「可愛いな、あんた」
「アッ、だめっ、そこ押したら・・・っ」
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