とろけるキスを君の心に 後編

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「ふ、ぁ・・・や、イヤ・・・」 (おお、いつもの『もっとして』のイヤ、だ) 「いや? やめてほしい?」 親指で先端の裏側をギュッと押したら、一際高い声が浴室に響いた。 「ひあっ、あー・・・っ」 先走りの透明な雫がぱたぱたっと滴り落ちる。 光稀は紫音が昇りつめる寸前で手をはなして、もう一度ささやきかけた。 「やめとく?」 「や、や・・・っ、言わせないで」 震える手が光稀の手首をつかんで下へと押してくる。 それなら、と遠慮なく張りつめたそこを掌におさめた。 「は、ぅ」 紫音が息を詰める。 「可愛いな、あんた」 「アッ、だめっ、そこ押したら・・・っ」
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