吐息のささやき 嵐の夜

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ーーーーーーーー 光稀の身体の中にいた貴魔を倒し、ふたりしてボロボロの濡れネズミで家に帰り着いたあと、風呂で温まった直後に ー 紫音はぱたりと倒れた。 (ハダカで倒れるなよー。ヤバイ、ヤバイってー、見えてるっ! なんか見えたっっっ!) 真っ裸で気を失ってしまった紫音をバスタオルでくるんで寝室まで運び、タオルケットと薄い布団をかけた。 服を着せるのは、ぶっ飛びそうな理性と爆発しそうな心臓のせいでムリだった。 紫音に破壊された寝室のドアと壁は光稀達がいなかった間に修復されていて、元通りになっている。
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