私の、思い #2

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 美姫は、薫子の肩を抱き寄せた。  「薫子。   私は、自分の力で強くなれたわけじゃない。      秀一さんへの愛情が、私を強くしてくれたの。   秀一さんを愛したこと、彼に愛されたことは......辛く、苦しい一方で、これ以上ない最高の幸せだった。   淡い思慕から始まった秀一さんへの恋心は、お互いの思いが通じあい、恋人になったことで愛情へと変わっていった。   私は彼を独占し、彼の愛情の全てを私に向けて欲しいと願うようになっていた。      深い愛情で結ばれれば結ばれるほど、離れがたくなって......お互いを鎖で縛り付けて、苦しめあっていた。      それこそが、至高の愛だと信じていた」  美姫が、切ない表情を浮かべる。
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